大学研究者・民間エンジニア・起業家が集結。「量子ICT人材育成プログラム」受講者が語る"参加して良かったこと"と"2021年度の展望"

写真左から、村上友章さん(ギブリー)、横山輝明さん(情報通信研究機構)、体験型受講者の長谷川靖さん(SCSK)、同じく体験型受講者の中筋渉太さん(東京大学)、小松弘季さん(NTTコミュニケーションズ)

総務省所管の国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)は、2020年度に「量子ICT人材育成プログラム(NQC)」を実施した。同プログラムは、最新技術であるがゆえにまだまだ人材豊富とは言えない量子計算や量子通信に代表される「量子ICT」の知見を持つ研究者・エンジニアを増やしていくために企画されたものだ。

教育方法はおろか研究・開発でも未解明なことが多い分野であるため、まさに手探りで始まった同プログラムだが、参加者・講義ゲストともに非常に高い評価を得たという。
2021年度の実施も既に決定する中、NICT企画担当者とプログラム参加者(学生・社会人エンジニア)が集い、プログラム参加の意義と今後あるべき姿について語り合った。

(聞き手・文・構成:神保勇揮 写真:古福秀明)

<プロフィール>

横山輝明
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)主任研究員
神戸情報大学院大学 情報技術研究科 特任准教授
NICTにて若手セキュリティ人材育成事業SecHack365や量子ICT人材育成事業NQCを担当する。

村上友章
ギブリー HRTech部門 マネージャー

小松弘季
NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部
ソリューションサービス部 第一マネージドソリューション部門 主査

長谷川靖
SCSK R&Dセンター

中筋渉太
東京大学 工学部 物理工学科4年

多様な研究バックグラウンドを持つ参加者が集結

今回のプログラムでNICTの担当者としてプログラム立ち上げに尽力した横山輝明さん。ICT分野の大学教員を勤めており、NICTでの人材育成事業を担当している。

―― 「量子ICT人材育成プログラム」とはどのような内容なのでしょうか。

横山:一言でいえば「NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)が実施する若手人材の育成のプログラム」です。量子ICTという、これから10年、20年、あるいはもうちょっと先に期待されている未来の技術について、NICTとしてしっかりと貢献したいという、NICT理事長の強い思いから始まったプロジェクトです。まだまだビジネスとしてはお金になりにくい分野ですし、NICTのような国の組織が支える意義もあると思います。

そのためにどうしたらいいのかということで、2つのコースを設定しました。量子ICTという言葉を知っている、興味がある人たちにより深い知識を身につけてもらう「体験型」コースと、もうひとつが既に研究や開発を進めていて、より深く掘り下げたい人向けの「探索型/課題解決型」の2コースです。

―― 「体験型」に関しては、どのぐらいのレベル感の方なら大丈夫なのでしょうか?

横山:大まかなイメージだと「ある程度IT・ICTの仕組みは分かっていて、プログラミングも一応できる。その先の技術にも興味がある」という感じでしょうか。量子ICTについての知識は求めず、興味があればOKと考えました。

中筋:参加者としてどんな人が来ていたかなと振り返ると「ITはある程度知識があるけど量子が分からない。でも興味は持っているから参加してみよう。」や「物理学はある程度わかっているけれど、IT・ICTは弱いから勉強したい。」という方が多かったと感じました。

東京大学4年生で量子機械学習分野を研究する中筋渉太さん

横山:僕ら主催者側はある意味「量子」という言葉でさまざまな分野をひとまとめに考えてしまっていたのですが、量子の物理学の知識を持つ人、量子のアルゴリズムの知識を持つ人、量子プログラミングの経験者や、古典ICTのプログラミングは得意だが量子は初めてという人など、結果的に参加者の専門分野がそれぞれ少しずつ異なる、ミックス型が偶然できあがったというのはやってみて気づいたところでした。

村上:年齢としては10代の高専生から3、40代ぐらいまでいましたね。

―― やはりまだまだ、IT企業の職場、あるいは大学研究室レベルでも、こうした話題について語り合える仲間は見つけにくいのでしょうか。

中筋:はい。例えば自分のいる東大のコミュニティと他大学のコミュニティが交わるようなことがまだなくて、今回の機会で慶應大の大きな量子計算のコミュニティの方々と交流できたのが良い経験になりました。

長谷川:私は学生時代から量子分野の研究を続け、今の会社でも取り組んでいるのですが、このプログラム参加時、メインでやっているのは私一人でした。ですので、単純に同じ分野に興味を持つ人同士で話せたとことがすごく楽しかったですね。

小松:正直最初は「もし応募が来なかったらどうしよう」と不安に思っていたのですが、結果として定員20名のところに60名の応募がありました。30名まで増したのですが断腸の思いでお断りした方もいたので、21年度はもっと多くの人に参加いただけるようにしたいと思っています。

「勉強法」が確立していない領域で学ぶということ

ITエンジニアの採用、育成支援などを手掛けるギブリーの村上友章さん。NQCでは主にコーディネーターを担当した。

―― 「体験型」に関しては2020年度のプログラム内容がHPに掲載されていますが、具体的にはどのような講義が行わたのですか。

村上:2020年度は合計9日間の講義で、主にセンシングや計測系を含む「通信」、「暗号」、「情報処理」の3分野に関して大学の先生や起業家の方々に講義をしてもらいました。プログラム策定については、1つの講義で全て完結するのではなく、講義ごとに重なる話題が入るよう意識をしました。ある分野は詳しくても別領域は知らないという人も多いので、反復学習になるといいなと思っていました。

中筋:自分は、まさに先ほど村上さんがおっしゃっていたペルソナに合致していると思いました。大学ではある程度量子計算やアルゴリズムの部分を勉強していたのですけど、そうでない量子通信、量子暗号といった分野はNICTが強みにされているのも知っていたので、その辺りを積極的に勉強したいと思い応募しました。量子暗号、量子通信については今回2、3回講義があり、毎回初歩的なことから教えていただけたので非常にありがたかったです。

小松:「こういうフォローアップが欲しかった」ということは感じましたか?

NTTコミュニケーションズの小松弘季さん。NQCでは主に事務局運営を担当した。

中筋:自分は量子計算の基礎的な部分は教わっていたので、入口でつまずくことはなかったのですが、本当に全部初めてという人にとっては難しかったのかもしれないなと感じました。受講生だけの勉強会みたいなものがあっても良かったのかなと。

―― この領域はまだまだ本や論文が少なく「学びたいけどどうやって学べばいいのか」という状態にあるのでしょうか?

中筋:そうですね。教科書にもまとまったものはないですし、定番と呼ばれる本も2000年ぐらいに出たもので、それ以降は最近の論文を追わなければならないなど、勉強法が確立していないというのは感じます。最近はようやく「教材をまとめよう」という動きもあるようなのですが。

―― 長谷川さんはいかがでしたか?

長谷川:私は中筋さんと逆で、量子計算とか量子コンピュータにはあまり触れてこず、量子通信は研究をしており、暗号は知識ゼロの人よりは多少知っているかなという状況で応募をしました。
実際に会社業務もやっていくことになり、自分の知識が古かったりするのかなという懸念もあったので、第一線で活躍する研究者の方々の話を聞きながら、実際にビジネスの場でどう進めていけばいいのかを考えていました。
量子計算をビジネスで扱おうと思うと、なかなかすぐにはできないのが正直な感想で、かつ難易度が高いので、中筋さんが言った勉強会があれば確かに有益だし参加したいと思いました。

住友商事グループのシステムインテグレーター、SCSKに勤務する長谷川靖さん。産学連携で量子コンピュータ利活用を研究している。

―― 今回集った講師陣のすごさは、どんな風に表現できるでしょうか?

中筋:本当にこの界隈でのスーパースターですね。学外の先生だと講義も受けられませんし、かなり貴重な機会だったなと。

村上:確かに、各分野で有名人の名前を挙げようとなるとすぐ出てくるぐらい。

小松:量子分野のオールスターという感じですね。

村上:大学でも、まだまだ教える先生や研究室や授業は少ないのでしょうか?

中筋:本当に数えるほどしかいないと思いますね。量子情報で一つの学科が形成されている大学はほとんどないですし、物理情報とか物理工学の中にあるぐらいでしょうか。

「問いや課題」は見つかりつつあるが、解決する人材がまだまだ足りない

―― ここまで「体験型」の話を伺ってきましたが、「探索型/課題解決型」の話も伺っていきたいと思います。2020年度はどんな内容だったのでしょうか。

横山:こちらは教育プログラムではなく、研究・開発テーマが定まっている人に応募してもらい、そのための活動資金を100万円提供するという内容です。毎月の報告と最終報告回でのプレゼンに加えて、中間発表会で「体験型」のメンバーに向けて講義を実施してもらったのですが、これが双方にとって良い刺激になったと感じました。

―― 2020年度に採択された方はどんな取り組みをしていたのでしょうか?

横山静岡大学大学院 尾張研究室の藤井真博さん、慶應大学SFCロドニー・バンミーター研究室のグループ(大蔵康寛さん、長岡拓磨さん、佐藤綾祐さん)の2組です。最終報告会の模様はYouTubeにアップしています。

IBM Qを対象として、量子タスクを並列実行可能にするコンパイラの開発を実施したプロジェクトと、t-designという量子コンピュータ上での擬似ランダムを実現するための測度に対する性能評価のための補助回路の最適の取り組みという2つのプロジェクトでした。

前者は、量子並列タスクの干渉をIBM Q実機上で調査したり、コンパイラ開発など、実践的な取り組みでした。また、後者は、量子についての研究の取り組みの一部を持ち込んでいただき、強化学習を用いた補助回路構成に取り組むなど、専門的な内容についての開発の部分を活動いただきました。

長谷川:私は当初、体験型と課題解決型のどちらに応募しようか迷っていました。テーマが全然決まらなかったので、まずは勉強してみようと体験型に応募したのですが、最終報告会の発表を聞いて、特に静岡大の藤井さんの研究は非常に専門性が高く、自分でテーマを見出せたかというと難しかっただろうと感じました。

横山:確かにそこは我々も悩んでいて、どうしても研究室に所属していてテーマが決まっている人の方が有利になってしまいます。そこをサポートするところまで我々がタッチすべきかという。

中筋:自分も長谷川さんと同様に、いずれは課題解決型にもトライしてみたい気持ちがありました。2組の発表を見て、静岡大の藤井さんは確かにすごく難しい研究の延長線上にあるテーマでやられていて、これを提案できるまでには時間がかかりそうと思った一方、慶應大のグループはソフトウェア、ミドルウェア開発に近い領域の発表だったので、こうしたかたちでも採択されるのであれば、自分にもできることがありそうだと感じました。

横山:その辺りは我々も正直手探りのところもあります。例えば慶應大の発表のように工学的応用の部門を作るというアイデアは1つあるかもしれません。

長谷川:従来の情報処理だと、ハードのことは考えずにソフトウェアのレイヤーだけを考えればよかったわけですが、量子コンピュータの場合はハード部分も理解したうえで考える必要があります。そうすると既存のアプリケーションエンジニアにとってはハードルが上がってしまうし、自分の知らない量子関連の専門用語が頻出すると勉強のモチベーションが下がってしまう、という課題もあると思います。

横山:僕自身も勉強しきれていない分野が多々あるのですが、そうした中でも感じるのは、ハードウェアそのものがまだまだボトルネックであるということです。まだまだ不完全な量子コンピューティングを直接手で触りながら、みんなで活用方法を探そうというか。

長谷川:そうですね。ハードはもちろん、ソフトウェアも何ができるかが分かっていない、完璧には言えていない。「現時点でこういうことができるのはわかった」とは言えるけど、結局それはやってみたからできているというだけで、できる・できないという切り分けができていないというのが私の見解です。

村上:今の量子ICTの領域では、そもそも「これを解決すればもっと物事が加速する」という課題発見、問いかけの総量が足りていないのか、課題解決の道筋はわかりかけているけれど、そのための人的あるいは物的リソースが不足しているのか、どのフェーズにあると思いますか?

横山:僕は人的リソースだと思いますね。各研究分野で問いや課題は見えているものの、他分野の人がそれを理解するためにはものすごい勉強が必要で、それを経なければそもそも何を言っているかすらわからない、だから人材増加に時間がかかるという状況にあると感じます。

長谷川:私も人的リソースが圧倒的に不足していると感じます。物理系の人間だけで考えることはもはやそう多くはなくて、その応用先である暗号系や情報系、あるいは化学系や金融系のバックグラウンドを持つ人にもっと参入してもらい、各分野の知見を融合することが今後重要だと思います。

中筋:自分は大学の人間なのでその観点から言うと、研究室がまだまだ足りていないことも痛感しています。僕が所属している学科には量子情報に関心がある学生が非常に多いのですが、全員を希望する分野の研究室に配属できていないという実情もあります。

2021年度「体験型」プログラムはどうなる?

―― 2021年度も引き続きプログラムを実施するとのことですが、いつから募集が始まるのでしょうか?

横山:現在準備をしており、今年6月ぐらいから募集をかけていく予定です。

―― 2021年度はここがパワーアップするぞ、ということはありますか?

横山:今日の話にもあった初心者のフォローアップを考えています。具体的には参加者以外でも自由に観られる初心者向け講義を配信して、それを観てから、さらに詳しいことを知りたい人に参加を求めるなどはありかなと。

また講師陣について、2020年度は学術系の人が中心でしたが、産業界の方などもっと豊富なラインナップにした方が「いろんな側面がある」ことを伝えられていいと感じたので、もう少しゲスト講演を増やそうと考えています。
そして、本日、中筋君・長谷川君が来てくれたように、修了生のみなさんには今後も何らかのかたちで関わってもらえる体制を構築したいですね。今日の話でも、まだまだ「そもそも何がやれて、どんなキャリアがあるのか」が定まりきっていないという部分がある業界だと思うので、量子に関わる方々が交流できる場になるようにと考えています。

―― 探索型についても、「自分は応募しても良いのだろうか」と迷う人がいるかもしれませんが、そうした方へのアドバイスはありますか?

中筋:「自分は○○分野だから関係ないはずだ」と思い込むのではなく、金融でも化学でも機械学習でも、自分の専門領域と量子を結びつけてみたいと思える人であれば、大抵やっていけるほど裾野が広いと思いますし、いろんなところから来て欲しいと思います。

村上:確かに、1回の講義だけではわからなくても、プログラム全体を通じて「量子を学ぶためにはこういうアプローチがあるのだな。自分はこういう応用ができるかもしれないな」ということを考える機会にしてほしいと思いますね。

横山:強い興味さえあれば知識がなくとも歓迎ですね。また、既に量子分野を学んでいて、隣接する他分野は詳しくないとか、大学や会社の枠を超えてネットワークを作りたいという方も大歓迎です。

中筋:2020年度の体験型講義は隔週ぐらいのペースで、10月から翌年2月までの4か月間で行われていたかと思いますが、この設定にしたのはなぜだったのでしょうか? 短期集中でやるメリットがあるのかと思っていました。

村上:それは、ただ開始時期から終了時期までの間が短くなってしまっただけです。

横山:確かに短期集中というのもアイデアとしてはありかもしれません。

横山:さらには、他の量子関連の団体とも連携を進めていきたいと考えています。他の団体などからの持ち込み企画も歓迎したいし、他の団体のプログラムを周知するような場としてもNQCを活用してもらいたいです。

次の研究テーマ発見、次のキャリア形成に活かせるプログラムに

村上:2021年度は夏前からスタートして翌年2、3月ぐらいまで、講義は月1ペースぐらいで考えています。詰め込み過ぎると講師・受講者共に予定を合わせるのが大変だし、同じ回数をもう少しゆとりを持って運営していく方針で検討しています。
ところで、せっかくの機会だから中筋さん・長谷川さんに伺いたいのですが、このプログラムを経て、こんな飛躍につながった、といったことはありますか。体験型プログラムに参加したら、ここまでの未来が見えるな、といった達成感というか。

中筋:「次に繋がる」という意味では今回応募できなかった課題解決型も含め「採択されるためのテーマ選び」の考え方を学べた点が、役立ったと感じました。それはもちろん情報処理推進機構(IPA)の未踏関連プロジェクトなどへの応募も視野に入れつつですが。横山さんがおっしゃっていたネットワーキングやこのプログラムを通じての出会いも非常にありがたかったです。

長谷川:私も中筋さんが言っていたテーマ選びのために勉強を深めたいというのも当然ありましたが、会社での業務としても量子を扱っている関係上、「仕事の相談ができる人」をどんどん増やしていきたいところがあり、ネットワーキングをより重視していたかもしれません。

横山:その点については実は講師陣も同じことを考えていました。やる前は初回ということもあって「知識ゼロの人が来たとしたらそれはちょっと...」という不安もあったけど、蓋を開けてみたら「自分の研究室の学生以外にも、量子に興味がある人がこんなにいるのか!」と皆大喜びでした。我々に対しても「修了生たちをぜひ量子関連の分野でのキャリアにつなげてもらえるように」と期待してくれてもいる。そこはお互いwin-winになればいいなと。

長谷川:僕は量子領域にもともと興味があるので、研究者のTwitterをフォローしてアンテナを張っていたのですが、まだまだ「全く興味がなかった研究者にも自然と情報が入ってくる」という状況ではないですよね。

村上:中筋さん・長谷川さんのお二人は「2021年度は体験型人材のプログラムをもう学ばなくていいや。」というレベルにあると思いますか? それとも「また機会があれば同じ内容でもいいから、もう1回聞きたい。」と思いますか?

中筋:講義パートによってではありますが、まだ勉強したいところはありますね。受講者のコミュニティ形成というところでもう一歩やりたかったこともあるので、そういった意味でも。

村上:じゃあ、来年はやってもらいましょうか。卒業生が同じSlackチームを使い続けられるようにするのも良いでしょうし。

横山:そうですね。ありだと思います。我々としても「1回受けて100点を目指そう」というような学校の講義ではないので、何度も見ながらまだまだ深堀りしてもらえればと思っています。NQCの講義は、ある程度量子を勉強している人なら、一度見れば大体理解できる感じなのかな?

中筋:そんなことはないですね。

長谷川:仮にテストがあるとしても、通信や暗号はある程度事前に知っていた一方、量子計算みたいな分野は「もう1回聞かないと十分な理解ができないかもしれない」と感じました。加えて日進月歩で技術進化が起きている分野なので、知っている分野も常に最新情報をキャッチアップしていきたいと思っています。

中筋:先生によっては、基礎だけをしっかり教えてくれる方もいれば、ご自分の専門のことや最先端の部分まで話してくださる方もいました。自分の所属先以外の研究室が何をやっているのか、しっかり知れる機会は意外とないので、そういう意味でも貴重でした。

長谷川:個人的には、参加者の研究テーマを各10分ぐらいで紹介してもらう回があっても良いと思いましたね。

村上:確かにそういう交流は入れたほうがいいですね。

横山:専門性を持っている人は極端な話、量子以外でも「僕はハッカソンに出てこんなことをやりました」という内容も含めて、そうしたバックグラウンドをNQCでシェアしてもらってもいいですね。

村上:来年はさらに面白いNQCとなりそうですね!