2025年度見学会実施報告
レポート
活動報告
NICT が主催する量子 ICT 人材育成プロジェクト NICT Quantum Camp(NQC)の受講生は、量子の最新の先端研究の動向や情報を学ぶために、見学会を実施いたしました。
◆理化学研究所訪問
開催日時 2025 年 12 月 3 日(水) 13:00-16:00
場所 理化学研究所 〒351-0198 埼玉県和光市広沢 2-1
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 13:00-13:05 | 開会挨拶 理化学研究所 量子コンピュータ研究センター(RQC) センター長 中村 泰信 氏 |
| 13:05-13:15 | 「量子コンピュータ研究センター紹介(センターの概要説明)」 理化学研究所 量子コンピュータ研究センター(RQC) センター長 中村 泰信 氏 |
| 13:15-13:20 | NQC 紹介 NICT Quantum Camp(NQC)事務局 国立研究開発法人情報通信研究機構 量子 ICT 協創センター 主任研究員 横山 輝明 氏 |
| 13:20-14:30 | 量子コンピュータ見学 |
| 14:30-14:35 | 休憩 |
| 15:20-16:40 | RQC チームの研究紹介・質疑 超伝導量子エレクトロニクス連携研究ユニット ユニットリーダー 阿部 英介 氏 量子計算機システムデザイン研究チーム チームディレクター 鈴木 泰成 氏 |
| 15:15-15:55 | NQC 研究紹介 - NQC 探索型受講者より ・気象予測へのゲート方式の量子コンピュータの応用可能性の探求 千葉大学 工学部 総合工学科 情報工学コース 4 年 村口 武尊さん ・量子アニーリングを用いた次世代創薬パイプラインの構築 小野薬品工業株式会社 入江 美穂さん - NICT Research Assistant より ・叡の利用と実践的なアプリケーション実装やユースケースの探索 中央大学理工学研究科電気電子情報通信工学専攻 修士 1年 (松崎研究室) 青田 康弘さん ・光のスクイーズドキャット符号による量子計算 慶應義塾大学理工学研究科量子情報通信研究グループ 桐生 翔平さん |
| 15:55-16:00 | 閉会・写真撮影 |
2025年12月3日に、NQC探索型受講生、及びNICT RAによる理化学研究所訪問が行われました。冒頭、理化学研究所 量子コンピュータ研究センター センター長の中村 泰信先生よりご挨拶とセンターの紹介が行われ、続いて NQC の紹介も実施しました。

ご紹介後写真撮影が行われ、その後超伝導量子コンピュータと光量子コンピュータの見学が行われました。また見学の間には理化学研究所における採用活動についても紹介がされ、参加者の将来キャリアを考える一助となりました。

見学後は大会議室に移動し、理化学研究所における研究紹介が行われました。まず阿部英介先生より「超伝導量子ビットの起源と超伝導量子コンピュータ開発」と題して研究紹介がされ、続いて鈴木 泰成先生より「量子計算機」に関する研究紹介がされました。

その後 NICT RA 及び NQC 探索型受講生からの研究紹介がされました。NICT RA からは青田さんより「理研「叡(A)」を利用した VQE の実装」、桐生さんより「光のスクイーズドキャット符号による量子計算」というテーマで発表がされました。
NQC 探索型受講生からは入江さんより「量子アニーリングを用いた次世代創薬パイプラインの構築」、村口さんより「気象予測へのゲート方式の量子コンピュータの応用可能性の探求」というテーマで発表がされました。
各テーマとも発表後は活発な質疑応答がされ、双方にとって新たな気づきを与える場になりました。
NQC では、今後も各研究機関との連携も深めて、人材交流を続けます。関心ある方や機関からのコンタクトも歓迎します。
◆IBM新川崎 見学
開催日時 2025 年 12 月 5 日(金) 13:30-17:30
場所 新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター AIRBIC
〒212-0032 神奈川県川崎市幸区新川崎 7-7
新川崎・創造のもり地区内
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 13:30-16:00 | ネットワーキング ・グループディスカッション 【参加者からの発表】 (1) 量子コンピュータ時代の認証と認可 (2) 量子暗号と PQC の関係 【その他】 ・飛び入り LT も OK ・エンタングリオン大会説明 |
| 16:00-16:30 | グループ1 見学 |
| 16:30-17:00 | グループ2 見学 |
| 17:30- | クロージング |
2025年12月5日にNQCにご協力いただいているIBMの皆様のご好意により、IBM 新川崎にて量子コンピュータ見学が行われました。当日は30名ほどのNQC受講生、関係者が参加し、見学以外にもグループディスカッションやライトニングトーク、エンタングリオン大会などが行われ、大きな盛り上がりを見せました。 ライトニングトークとして、若山さん、福島さん、山本さんがテーマを持ち寄り、御三方のバックグラウンドに基づいた発表が行われました。
若山さん:量子コンピュータ時代の認証と認可
福島さん:量子暗号と PQC の関係
山本さん:NTT グループにおける量子の取り組み
ライトニングトークの後、2 グループに分かれ、エンタングリオン大会と量子コンピュータ見学が行われました。エンタングリオン大会に先立って、IBM 沼田様よりエンタングリオンというゲームの説明がされ、お試しでやってみる場が設けられました。参加者が熱中しながら量子状態を学ぶことができました。
量子コンピュータ見学では現在稼働している量子コンピュータを間近で見るという機会に恵まれ、皆が解説に聞き入っていました。
見学後は IBM 沼田様より IBM での量子コンピュータの取り組みやロードマップ、また育成プログラムといった内容の紹介が行われました。
量子コンピュータ見学という貴重な機会かつ参加者同士の繋がりができたというイベントとなり、非常に有意義な時間となりました。
NQCでは、今後もIBMさまとの連携を継続します。IBM QやQiskitに興味ある方、修了生や受講生たちとの交流機会として、来年度も実施を予定しています。