2024年度NQC公開セミナー(2024.7.26)実施報告
レポート
活動報告
NICTが主催する量子ICT人材育成プロジェクトNQCでは、2021年度より、一般公開でのセミナーを実施してい ます。
2024年度は、量子ICT 分野の最前線で活躍する2名の講師による講義のほか、NQC修了生より「量子ICT分野への参画、NQC修了生たちの体験や実際」と題してショートトークや座談会を実施しました。量子ICT分野で学ぶ・研究する・働くための道標となるよう、量子ICT分野の基礎から応用、最新動向を紹介するとともに、修了生の体験談や今について生の声をお届けすることが出来ました。また、今年度のNQCプログラム募集の案内も実施しました。
◆ 2024NQC公開セミナー開催のご案内
◆ 2024NQC参加募集
本セミナーは81名の方にご参加いただきました。事前アンケートからは、10代はこれから研究したい学生、20代は研究に関わっている/業務上の興味関心がある方々と、30~40代で業務上の興味関心がある/産業応用への関心という、方向性が見えました。
◆ 公開セミナー当日プログラム
時間 | 内容 | ||||
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13:00-13:10 | 開会挨拶 国立研究開発法人 情報通信研究機構 量子ICT協創センター 研究センター長 藤原 幹生 |
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13:10-14:10 | 講演 「量子鍵配送・量子暗号技術の紹介」![]() 藤原 幹生 | ||||
14:10-14:20 | 休憩 | ||||
14:20-15:20 | 講演 「日本における量子コンピュータの発展と取り組み」![]() IBM Quantum Japan 量子ハードウェア担当 中野 大樹 2016年にクラウド上で量子コンピュータが公開されて以来、毎年のように世代が更新され、発展を続けています。弊社IBMでは2033年の2000論理量子ビット実現に向けての開発ロードマップを公開しており、着々と技術開発を進めております。本講演では、超伝導型量子コンピュータの仕組み、開発ロードマップ、国内でのパートナーシップ、技術的課題、そして、人材育成の必要性についてご紹介します。 |
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15:20-16:40 | 修了生との交流セッション 『量子ICT分野への参画、NQC修了生たちの体験や実際』
量子分野のこれまでとこれから~量子暗号の研究開発を振り返って~ 国立研究開発法人 情報通信研究機構 オープンイノベーション推進本部 主管研究員 NICTフェロー 佐々木 雅英 [2]NQC参加者の近況報告 NQC修了生やNICTのリサーチアシスタント(RA)経験者から、体験事例やその後のキャリアについてお話しいただきました ・横浜国立大学理工学府 小坂研究室 修士1年 伊藤 大輔 ・大坂大学大学院 基礎工学研究科 D1 藤井研究室 根来グループ FILHO NILTON (フィーリョ・ニュートン) ・NICT 宇宙通信システム研究室 電気通信大学 博士後期課程1年 情報学専攻 六川 慶美 ・慶應義塾大学 大学院理工学研究科 岡庭 龍聖 |
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16:40-16:45 | 応募スケジュールのご案内 NICT Quantum Camp(NQC)事務局 国立研究開発法人情報通信研究機構 量子ICT協創センター 主任研究員 横山 輝明 |
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16:45-16:50 | 閉会挨拶 国立研究開発法人情報通信研究機構 理事 矢野 博之 ![]() |
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17:00-17:30 | 懇談会 |
第1部のセミナーでは、量子ICTの研究開発に関わっておられる講演者から量子技術の初めの一歩となる技術の紹介、自身の体験談や研究開発での実際の話様々な話をしていただきました。最先端の研究に関わっておられる先生方ならではの、大変興味深い内容でした。


また、第2部では、修了生との交流セッションとして、『量子ICT分野への参画、NQC修了生たちの体験や実際』と題して、4名の修了生からは、自己紹介も交えて、NQCに参加してどのような体験や学びがあったか、NQC修了後の量子分野との関わりについてお話いただきました。NQCプログラム内での勉強会や輪講の実施など、キャリアや活動の事例を紹介いただきました。聴講者たちにも、量子分野への関わり方についての参考になったようです。




プログラム終了後には、希望者たちで集まり、オンライン懇談会を実施しました。参加者の方々とセミナー内では話せなかった内容や質疑など、和やかな雰囲気での交流や意見交換が行われ、講演者の方々も参加者からの反応を得ることができ、大変喜んでおられました。事務局としてもとても楽しい時間を過ごすことができました。 参加のみなさまのおかげで大変良い公開セミナーを実施することができました。ご参加、ありがとうございました。引き続き、NQCの活動はWebサイトにてご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。
◇ アンケートより参加者の声を一部抜粋
- 最新動向を学ぶことができ、大変勉強になりました。
- 来年も是非開催して欲しいです。
- 修了生ですが、仕事の隙間に拝聴させて頂き、人と人のつながり、実験の大切さを痛感することができました。また、NQCプログラムがブラッシュアップされて、いることも感じております。
- 実際に受講した方のコメントも聞くことができて、具体的なイメージが湧いてよかった。
- 初心者にもわかりやすかったです。
- 盛りだくさんでした。量子コンピュータで周辺技術の開発あたりが改めて理解でき良かったと思います。
- 専門分野以外の量子に関する知見をより広げたいと思いました。
- 普段、量子理論について研究しているため、実際の技術面を詳しく知れたいい機会でした。
- 大変勉強になりました。以前NQCに参加させて頂き感謝しています。進展が速く、脚光をあびながらもハイプカーブの幻滅期も懸念しながら、コミュニケーションの努力をコツコツとされ、時代を切り拓かれていて尊敬します。NQCでのTRL毎のロードマップも楽しみです。
- 量子通信という分野をこのセミナーで初めてお聞きしました。私自身通信分野に詳しくはないのですが、量子通信という分野は秘匿性が高く、様々な分野で運用できることから惹かれてしまいました。
上記で報告のあった、体験型プログラム、探索型プログラムという人材育成プログラムを今年度も実施しています。 体験型プログラムは半年間の月1でのオンライン講義/演習にて量子ICTを学び、探索型プログラムは半年間の量子ICT研究開発を支援します。量子ICTに関心ある人が集まり、半年間を細く長く活動をつづける中での交流や、その後の活動にもつながる場となっています。関心ある方は、昨年度の実施内容の閲覧や、修了生からの声などもご参考にどうぞ!
◆ NQC実施内容や修了生インタビュー